おむすび日記

見なくていいです。

就活でよくあるムカつく人事のお話

面接だった。人事の人に言われた。「何故貴方は文系を専攻したのですか?」と。

私は「経済とか、法学とか、心理学とか、文学。そういった方面に興味があったから」と答えた。

「いや、そういうのじゃなくて、数学が苦手だからとか正直に答えてください。」と言われた。私は戸惑った。

後になってから考えると数学は苦手だった。でも、科学も数学も努力した分だけ返ってくる科目で嫌いじゃなかった。事実私は高校1年の時、科学のテストはクラス1位を取ったことがあるし、私大の選択受験科目は数学だった。何故そうなるのか仕組みを考えて勉強するのは好きだった。

小さい頃から人が知らないことを知ったり、仕組みを理解するのが好きだった。「なぜ?」と言ってお母さんによく色々なことを質問していた。法律は、子供の頃法律番組を見るのが好きだった。どう見ても腹立つ事件でも、法に触れなければ有罪にはならない。その理由(解釈)を知るのが好きだった。心理学は、人の心は何者にも縛られない自由が保障されているのにも関わらず、ある条件がそろうと無意識下で皆同じ行動を取る(例えばパーソナルスペースとか)ことが凄く面白いと思った。あとは文学。例えば夏目漱石といった有名な人の書いた作品を読むのは、自分が頭が良くなった感じがして凄く好きだ。難しそうだと思っていた本が意外と面白かった時の「私はこんな難しい本の面白さを知っている!」という優越感といったらたまらない。経済学はそのものには興味が無かったが、文系のポピュラー学問というのはどういうものか凄く気になったから今専攻している。他の学問は知らん。

この人事は何が聞きたいのか? よく分からなくて、結局「当初は心理学を学ぼうと思ったけど、文系理系どっちでも受験できるとのことだったので、より興味の幅が広い文系にしました」と答えた。恐らく落ちた。

 

これはNNTの醜い言い訳だと思うんだけれども、人事がむかつく会社には心底入りたくない。人事が会社の全てではないし、人事だって機嫌が悪い時がある。けれども学生に過剰に冷たい対応を取ることが理解できないのだ。何か、「結婚するなら年収1500万円以上の高学歴!」と叫ぶ婚活女子とかぶってしまう。自分達だって選ばれる側なのに、なんでそんなことをするんだろう。

グループ面接で出来る子と出来ない子であからさまに面接官達の対応が違う時がある。例え私は出来ない子枠に入れられなくても「ああ、この会社は出来ない子にはそういう対応なんだな」と冷めてしまう時がある。もちろん出来ないの程度によるけれども。学生に冷たい対応をするメリットが今の私には見当たらない。

 

規模が大きいのに説明会の場末感が半端ない企業があった。照明は何故か薄暗く、男女計2名の人事は男の方が意気消沈という位覇気がなく、女の方も暗くて覇気がなかったが、やたら攻撃的だった。私は基本的に最低な人間なので、なんか場末の旅館で不倫心中してそうな組み合わせだなあと思った。

そんな企業、受けなければいいのだけれど、私はそんなに企業を選べるほど優秀な人材ではないのでESだけ適当に書いて出した。念のため言うと、適当に書いたのはこの企業だけだ。

そしたら通った。そんでホイホイと選考に行くわけだが、やっぱりなんか、「バッッッッカじゃねえの!!???!?!」という思いが消えなかった。特定を避けるためボンヤリと話すと、「持ち物は○○だったけど××に変更します!」というのが選考段階で結構あった。当然ながら、覚えてるはずもなく、用意していないのである。私の集中力散漫な性格に場末という企業への印象が組み合わさった結果だ。「××って言ったと思うんですけどね」と冷笑する人事に対して「すみません」と本当にすまなそうな感じで謝りながら(場末の癖に偉そうにしている)と心の中で私も冷笑しているのである。

こんな企業もこんな人材も、お互い一緒になったら不幸になるだけだ。

 

人事がむかつく企業ほどやる気が出ないことが判明したので、人間関係ホワイト企業を中心に就活することにした。そこからは社風とか福利厚生をしっかり調べるようになった。ようやくやる気が出てきた。

もしかしたら私は企業にお客様対応してほしい傲慢で甘ちゃんな奴なのかもしれない。でも、そんな対応をされた上でなら、選考に落とされても、「良い会社を選んで良かったなあ。次は頑張ろう」と思える。

人事や社員の人が良い人だと、失礼のないようにしっかりと思いを伝えようという気持ちになる。もし、そんな会社に内定をもらったら、その会社が採って良かったと思える人になりたいな。

 

でも私はNNT。きっと私は面接でよくあるムカつく学生なのかもしれない。まずは就活を終わらせたいです。